BIG3NET(ビッグスリーネット)BIG3NET(ビッグスリーネット)ビッグコミックオリジナルビッグコミックスペリオール
ためし読み特選コラム・マンガ壁紙・ブログパーツ
最新刊情報連載作品の紹介次号予告新人コミックオーディション最新刊コミックアンケート&プレゼント西原理恵子の人生画力対決
味いちレシピ 味いちもんめの舞台裏実写版ラーメン鑑定団こども奥さんスペリオールHISTORY
【新・味いちもんめ】の舞台裏
第19回 今日も食べては書いてます! …Vol.16 秋の収穫
気が付けば紅葉の季節となりました。食べ物が一番美味しくなる…といわれるのが今時期。今回は身近で見つけた、秋の味覚のお話です。
文/福田幸江(『新・味いちもんめ』シナリオ執筆者)
銀杏

たわわに実る銀杏。イチョウにはオスとメスがあり、メスの木に銀杏が実ります。実の大きさや味は品種の違いや栽培方法によるもので、街路樹の銀杏は小さいものが多いようです。

落ちてる銀杏

この外皮が臭い! 匂いもさることながら、触るとひどいかぶれ(接触性皮膚炎)を おこすこともあるので注意が必要です。また、中毒を起こすことも知られています。銀杏に含まれるMPNという成分が原因。通常MPNは肝臓で解毒されるの ですが、幼児は解毒酵素が少ないため、中毒を起こしやすいと言われています。大人でも食べすぎには注意しましょう。

レンコン
黒ぐろとしてネットリした泥。触ると本当に粘土のようで、指でこそげ落としながら、水洗いしました。
泥を落としたレンコン
見た目はふつうのレンコン。1つずつ切り離して、水気を切り、皮付きのまま素揚げ。食感は熱の通し方で違いがでます。じっくり熱を通すとモチモチ、手早く熱を通すとサクサク。ちなみに私はモッチリ派。
レンコン料理
皮が茶色くあまり見栄えが良くない料理ですが、醤油好きで塩辛いものが好きな方にはオススメです。この料理は皮が重要で、皮をむいてから料理するとなぜが風味が落ちてしまいます。不思議だな〜。
 四季の中で好きな季節といえば、食べ物が美味しく山が色づく秋! この季節になると、また東北へと出かけたくなってしまいます。が、今年はそんなヒマもお金もないので、東京で紅葉見物かな〜と思っていた先日、ひょんなことから小さい秋を見つけてしまいました。

 資料本探しの帰り、ちょっと上野公園に立ち寄ってイチョウの色づき加減を確認したところ、まだ葉は鮮やかな緑でしたが、地面を見れば踏み潰された跡がいっぱいでなんとも臭い!
 そうです。銀杏が実る時季になっていたんですね〜。数は20個ほどと控えめでしたが、ちょっとした秋のおすそ分けには十分。手提げのビニール袋へ入れて、母へのお土産としてお持ち帰りしたのでした。
 それが失敗のモト…。興奮した母の「銀杏拾いに行く!」のひと声で家族が招集され、翌日、銀杏拾いツアーが決行されたのでした。

 まず、目指したのが国会議事堂周辺。この辺りはイチョウの木が多く、休日はほとんど人が歩いていないため、けっこうな穴場。
 なぜ、この場所を見つけのかというと、変な偶然で、昨年の今頃のお話し…。
 家族でお出かけ中、前を走っていたバイクが急に止まり、運転手さんが車道で何かを拾っているのを目撃。通りすぎる際にその人の頭上を見るとイチョウの木 が。「あ〜、銀杏拾ってるんだね」という私の何気ない言葉に「拾いた〜〜い!」と母が過剰反応して、おでかけの目的が急遽「銀杏拾い」に。
 その頃、総裁選か何かがあり、辺りは厳重警戒態勢でおまわりさんがいっぱい。母はそんなことは少しも気にも留めず、拾う拾う!  が、しかし…昨年は「今度来るときは、虫取り網を持ってこよう」というくらい、少し長い棒があれば銀杏に届くほど幹の下まであった枝が、きれ〜いに払われていたのです。
 ちっ。舌打ちしたのはいうまでもありません。せっかく虫取り網まで用意したのに…。そして実はついているものの、落ちてくるにはちと早いようで、すぐさま撤収。そして目的地を変更して、一路上野公園へ!
 銀杏、落ちてました。けっこういぱい。しかし家族連れで賑わう上野公園。そこで手袋をはめてビニール袋を広げるには、弟とその彼女、そして私はまだ若かった…(?)。集中して拾う母の姿を遠巻きにしながら、公園内をブラブラすることに。

 そこで見つけたのが、公園内の特設会場で行われていた佐賀の物産と全国大陶器市。銀杏よりこっちでしょう〜と、いざ中へ。有田、伊万里、唐津、萩、萬古、備前、美濃…、全国の陶器が安いのから高いものまでびっしり。
 手持ちがなかったので、安めの片口鉢、みそ汁用の漆椀2つ、うどん用の大振りの椀6つ(6個も必要ないんだけど、なぜかいつもこの数で買ってしまう)を購入。
 そして物産展では塩大福、ぼうろ、モナカ、嬉野茶などを購入したのですが、一番惹かれたのは、レンコン。知らなかったのですが、佐賀県の杵島郡福富町はレンコンが特産だそうで、生産量は全国5位なのだとか。
 福富町は有明海の干拓で作られた白石平野にあり、土壌はれんこん栽培に適した重粘土質。この土壌に育まれた福富れんこんは、外見は泥つきで黒いが、中は 白く決め細やかなのだそう。そして、泥つきなのは新鮮さと漂白していない証拠でもあるのだとか。と、おばちゃんの説明。で、おまけに佐賀ミカン1個をも らって2袋購入となりました。

 一方、母の銀杏拾いは日没過ぎまで続けられ、「来年は懐中電灯持参で来よう」のひと言で終了。やれやれ…。
 家に帰ってから、鮮度が良いうちにと、レンコン料理を開始。泥はさすが重粘土質。ネットリしていて期待が膨らみます。
 料理法はいたって簡単。醤油、酒、ゴマ油、ラー油で漬けダレを作っておき、皮付きのまま丸ごと油で素揚げしてすぐに、タレにボチャンと入れるだけ。2日ほどたつと味がしみるので、スライスして酒の肴に!
 福富産レンコンの味はというと、おばちゃんの言う通り! 美味かった〜!! モチモチしてるし、糸は引くし。何より風味が高く値段も手ごろ。レンコンはちょうど今が旬なので機会があったらぜひ、食べてみてください。
 ちなみに銀杏は土に埋めて外皮を落とし、水で洗ってから干すため、まだ食べられません。出来上がったら、ご報告しますね。