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【新・味いちもんめ】の舞台裏
第24回 今日も食べては書いてます! …Vol.21 思い出が支えるお正月
スペリオール読者の皆様、明けましておめでとうございます。年が変わっても、人間の基本は食! 
今年も美味しいものを食べて、万事機嫌よく過ごせるといいですね…。
それにしても福田家の新年会、シャンパンだけで何本空けたんでしょうか? 1、2、3…。
文/福田幸江(『新・味いちもんめ』シナリオ執筆者)
我が家のおせち

年ごとに微妙に作るものが違いますが、毎年こんな感じのおせちを食べています。作ったのはもちろん、姉。

元旦

実家の狭〜い居間でぎゅう詰め状態で行われる新年会。ずら〜っと並んだ料理はすべて姉の手作り。

シャンパン
新年会では日本酒、ビール、レモンサワー、ワイン。さらに姉が用意してくれたシャンパンもこれだけ飲みました。
おもち
見えないけれどお餅入りのきつねうどんです。私は自宅でこんなのをちょろっと作るだけ…。
新年明けましておめでとうございます。本年もよろしくお願いいたします。

 1年の行事のうち、一番楽しいのがお正月。結構な年になった今でも、年末から年明けはウキウキしてしまいます。それは、子供の頃の思い出のせいかもしれません。

 私が子供の頃は、今のようにコンビニもなく、商店は軒並み長い正月休みに入るため、食べる物も飲み物も松が明けるまで買えませんでした。ですから松の内の間、食べ物に不自由しないよう、年末は決まって食料品を大量に買い込んだものです。ジュースやお酒はケース買い、ミカンやリンゴも箱買い。おばあちゃんはお正月用にと大量の白菜を漬けていましたし、食べきれないほどの、のし餅を買込んだりもしていました。
 そして年が明けると朝から御馳走が並び、お屠蘇代わりといってちょっぴり日本酒を舐めさせてくれたり、ふだん「早く寝ろ」と言っていた大人達が「正月くらいは…」と深夜まで遊んでくれたものです。また、ふだんは虫歯ができるという理由からか、滅多に飲むことができなかった三ツ矢サイダーなどの炭酸飲料は飲み放題でしたし、お餅をたくさん食べると褒められたりと、子供の私にとって夢のような日が数日続いたのでした。
 今思うと昔はハレの日とケの日の区別がはっきりしていたように思います。日常は質素に、ハレの日は豪華に。その差がきちんとついていたからこそ、お正月がより楽しく感じられ、今でも思い出として鮮明に残っているのでしょう。本当に懐かしい思い出です。

 歳神様をお迎えしてお祀りするといった、お正月本来の意味を知った今でも、お正月といえば三ツ矢サイダーや白菜の漬物を思い出しますし、楽しかった記憶がよみがえります。

 そのおかげで大人になった現在でも、お正月はハイテンションで大騒ぎをします。毎年、元旦に家族全員が顔を合わせて祝うのですが、その新年会に向けて実家では大晦日の晩から姉が大奮闘! 居間をピカピカに磨きあげ、花を生けて、おせちやらローストビーフやら徹夜で祝宴の支度をします。
 両親、兄弟、甥、姪、おまけに弟の彼女や友達やら総勢12〜15名の大宴会となるわけですからそりゃ〜大変! といっても私は何もしませんが…。
 そして当日は昼からだらだらと飲み食いし、それぞれ2000円分の賞品を持ち寄ってのビンゴ大会やら麻雀、羽つき、トランプなどで一日中遊び呆けるわけです。

 伝統を踏まえているかどうかは別としても、全員一緒になって楽しいお正月を迎えたという記憶や、美味しい物を食べたという思い出が残ればいいのではないかと思っています。日本の伝統行事は、そんな記憶や思い出が支えている部分が大きいと思うからです。
 な〜んて偉そうに言っていますが、ここ数年、年中行事を祝うのはお正月くらいで、他の行事は見て見ぬフリ。家族からも毎日が「ハレの日のように飲み食いしている」とツッコミが入ったため、自戒を込めているわけでして…。
 ともあれ、今年は折に触れ、四季の行事や節目の節句を祝っていこうと思っています。

 まずは難しく考えず、美味しい行事食を楽しく食べることから始めてみようかな〜っと。