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第41回 今日も食べては書いてます! …Vol.38 シルバーウィークの過ごし方
とざい、とーざい。さてさて親愛なる読者の皆々様、シルバーウィークはいかがお過ごしだったでしょうか。福田氏が訪れたのは、『味いちもんめ』にも度々登場し、現在は移転問題でも注目されている築地市場。さすがは「日本の台所」とあって、今回も様々な発見があったご様子…。
文/福田幸江(『味いちもんめ〜独立編』シナリオ執筆者)
場内

午前9時半過ぎの場内。仲卸さんの仕事はこの時間ですでに終盤。店頭には商品もあまりなく、片づけをしている所も。もうちょっと早く来ればよかったな…と後悔。

キュウリ

場内の青果卸店で発見。仮面ライダーキュウリ。切り口が仮面ライダーなのか!? と思いきや、生産地の宮城県登米市が原作者の石ノ森章太郎先生の生誕地であることから、仮面ライダーをキャラクターにしたということだそう。

魚河岸水神社

場内の一角にある通称、水神(すいじん)様と呼ばれる魚河岸水神社。ここは遥拝所といって、この場所でお参りすることにより、その方向にある神田明神境内の水神社本殿を拝めるようになっているんだとか。

伊達巻揚げ

渦巻きがカワイイ伊達巻揚げ。熱々で美味しかった〜。

食べかけですが築地の蕎麦屋さんで食べた左がアワビの酒蒸し。右がサザエのツボ焼き。午前中のビールは結構効くもので、とってもいい気分に。ちょいとクセになり、翌日と翌々日も昼ランチで飲酒。なんて贅沢な休日なんでしょ〜! と幸せを感じた連休でした。

築地せいろ

天麩羅と刺身がのったせいろそば。蕎麦+刺身なんて初体験。築地ならではの組み合わせですな〜 。

番茶

左が土佐番茶。きし豆というマメ科の植物が入っているのが特徴。こうばしい香りとコクが出るんだとか。
右が碁石茶。色、形はまるで中国茶! けっこう酸っぱい香りで、なんだか漬物みたいな匂い。手作りで少量生産なため、最近は「幻のお茶」と言われているそう。

 フリーでちょこちょこ仕事をしている自分にとって、土日の休みはもとより、大型連休はバッチリ休んで旅行に行く…という感覚があまりありません。今回のシルバーウィークも細かい仕事があったため、旅行や外出の計画を立てずにいました。
 しかし、世間がお休みだとソワソワするもので、とにかくどこかへ行きたい! という気分に。そこでどこへ行こうかと思案した結果、21日(月)臨時開場するという築地市場へ行ってきました。
 このご時世、やっぱり「安近短」ですよね。
車でちょっと遠出をしたって大渋滞だろうし、テーマパークなどに行ってもお金はかかりますし…。築地市場なら、電車代と食事代+おみやげ代ですみますから。
 9時過ぎに築地に到着し、まず始めに行ったのが場内。久しぶりだったのでお世話になっている仲卸さんたちにご挨拶。そして、場内にあるこれまた応援してくださっている書店さんへ…。するとどうでしょう! 書店さんがある場所は食堂街にもなっているのですが、すごい人、人、人!! 人気のお寿司屋さんなんて、2、30mはあるかというくらい長蛇の列。その中には外国人観光客の姿も。
 そうか〜、自分が考えるくらいだから、みなさん「安近短」くらい思いつきますわねぇ。
 お寿司でもつまんで…と思っていたのですが、食堂街は押すな押すなの満員電車状態であえなく断念。市場を歩き回ったため、お腹はペコペコです。ならば、場外でご飯を…と思ったけれど、こちらもありとあらゆる飲食店に長蛇の列! そしてすごい人出です。
 そこで目についたのが、蒲鉾屋さんが築地名物として売り出している「伊達巻揚げ」。伊達巻は大好物なので、買って食べてみたところ、熱々の揚げドーナツのような香ばしさで、しかもシットリ。ふだん甘い物はいただかないのですが、これはペロリ…でした。

 伊達巻揚げをホクホク食べながら目の前のお店を見ると、乾物屋さんでも魚屋さんでもありません。なんだか見たこともないような物が売っているのが目についたのです。で、看板を見ると、どうやら高知県のアンテナショップのようでした。ちなみに場外には、地方のアンテナショップがいくつかあり、ふだんお目にかかれないような物が売っていたりします。
 かなり珍し物好きなため、そのお店に入ってみると…! いや〜ありましたよ、ありました。一度飲んでみたかった土佐番茶と碁石茶。以前、お茶のコラムを書くときに、高知県出身の人から聞いていたもので、とても珍しいものなのだそう。
 土佐番茶は普通売られているほうじ茶や緑茶の番茶とは違い、在来種の茶葉を使ったお茶で、大きく茶葉が開いた状態で乾燥させています。
 昔は山間部に自生している茶葉を使って、各家庭で作られていたとか。
 そして碁石茶。徳島県にこれに似た阿波番茶という発酵茶がありますが、碁石茶の製法は阿波番茶より複雑だそうでで、仕上がりの形も違います。碁石茶は約3cm四方に切り揃えられています。(ちなみに碁石茶の名は、製造工程の「乾す」という過程で固まったお茶を並べた様子が、碁盤に黒い碁石を並べたように見えるところから名づけられたといわれています)
 珍しいものを手に入れ、次に向かったのは手打ち蕎麦屋さん。場外をちょいと離れた場所のお寿司屋さんでさえお客さんが並んでいるし、ゆっくり食事したいしで、お蕎麦で一杯となったのです。
 しかし、さすが築地の蕎麦屋さん。魚貝系のおつまみがあるある!! すかざすビールとサザエのツボ焼き、アワビの酒蒸しで一杯、二杯。シメは築地せいろと名付けられた蕎麦を注文し、いい気分で帰宅したのでありました。家につくなり、昼寝をしたのはいうまでもありません。
 でも、混んでいたけれど、築地市場はやっぱりいい所です!!
 築地に行くと元気になって、ウキウキすると知り合いの板前さんは言います。行ってみるとその通りで、働く人たちの熱気や情熱が本当に肌で感じられ、やる気が出て元気になれるのです。
 次回は人が少なそうな平日に、元気をもらいつつ珍しい物を探しに行ってみようと思います。
 あ、今度はお寿司+ビールで。