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【新・味いちもんめ】の舞台裏
第50回 今日も食べては書いてます! …Vol.47 老舗のチカラ
時代のスピードはいや増し、「倒産」や「撤退」というニュースも溢れる昨今。そんな中でも、しっかりと根を張って営業を続けている人気の老舗に、福田氏は足を運んだようです。
文/福田幸江(『味いちもんめ〜独立編』シナリオ執筆者)
とっくり

日本酒を頼むと、徳利には店名が。件のお店とは、神田司町にある「みますや」さん。いつも満席で、この日も前日に予約したほど。超人気の大衆居酒屋さんです。

いいだこ

いいだこ桜煮を皿に取り分けると、足がクルリンとしていたので自立! 写真が暗いので、タコール星人(!?)みたいな不気味な感じに…。

柳川なべ

ドジョウとゴボウの柳川なべ。ドジョウのちょっと泥臭い感じがなんとも滋味深く、大好き! 江戸時代、ドジョウとゴボウは滋養強壮の効果があるとされていたそう。ちなみにドジョウは本来、夏が旬。

さくら刺し
口当たりもよく、クセも匂いもないさくら刺し。馬肉はそれほど好きではなかったけれど、ちょっと考え方が変わったかも。それにかなり大盛り。2〜3人で食べられそう。
手前がサバの塩焼き、奥が小肌。魚類の料理も多く、お値段も大衆的。ふぐちりはなんと2,000円。そしてお通し代も無料なんだとか。
 出版関係の仕事を始めて数十年、ずーっとお世話になっていた歴史ある雑誌が、今年度をもって休刊となりました。
 私にとってこの雑誌は、編集という仕事を始めて最初に携わった雑誌であり、いろんなことを自由にさせていただいた思い出深い雑誌でありました。休刊と聞いたときには正直すごくショックで、しばし呆然としたほど。
 で、そのお世話になった雑誌の編集さん2人から先日お誘いがあり、神田の居酒屋さんで新年会をすることに。編集さんが選んだお店は酒好きの私のためにあるような居酒屋さんで、創業明治38年、100年以上の歴史を持つ老舗でありました。
 建物も古く、聞けば昭和初期に建てられたものだとか。店内も昭和の木造建築のままで、なんとも懐かしい雰囲気! 今時こんな懐かしい雰囲気を味わえるのは、このお店とテーマパークくらいかも!?
 雰囲気がいいとくれば、お料理にも期待が膨らみます。そしてお品書きを開くと、品数豊富で迷ってしまうほど。しかしそこは江戸っ子の町・神田ということで、江戸の庶民料理、柳川鍋と江戸前寿司の代表格、小肌をチョイス。そしてこのお店ご自慢のさくら刺し。
 どれも美味しかったけれど、中でも柳川なべは私にとって馴染みある甘めの濃い味で美味かった〜。

 ちなみに、関東の料理が濃い味なのは、江戸の昔、江戸前で豊富に獲れる魚の味付け用として、濃い口タイプの醤油が発達し、煮物や煮魚にも濃い口醤油が使われたからなんだとか。
 そして時は明治。日清戦争後、製糖会社が設立されたのを機に、それまで高価だった砂糖が庶民の調味料として普及したため、濃い口醤油+砂糖の甘辛い味付けが広がったといわれています。
 でも、100年という長い歴史の中で味付けや料理も変化しているとは思いますが、私にとっては「あ、東京の味だ!」と思う懐かしい味だったわけです。
 そんな料理に舌鼓を打ちながら、会話も弾む、弾む! 雑誌の思い出話から個人的な家族の話など、楽しい時間を過ごさせていただきました。それにしても、いいお店を教えてもらっちゃいました。いいお店って、雰囲気、従業員、料理のバランスなのかもしれませんね。それは全て人が作りだすもの…。これ、物語に使えるかもです。Aさん、Tさんありがとう〜!! また誘ってください!
 
 でも、「始まりがあるものには終わりがあるもの」と分かってはいても、終わっちゃうと本当に寂しいもんですよね。それに、終わらず続くものも未だあるわけですし。
 幾重にも歴史を重ねるには…、人から愛され続けるには…。単純なことではありません。
 それから考えると老舗には想像できないような力が隠されているんでしょうね。その辺を掘り下げて、聞いてみたいなと思っています。自分も老舗のように「読者に愛され続けてもらいたい」ですから。

 余談ですが「読者に愛され…」の部分を愛する家族に言ってみたところ、「歴史重ねたら、ただの婆さんじゃね? 無名だし、しかも婆さんだから愛されないし」で、終了〜。