BIG3NET(ビッグスリーネット)BIG3NET(ビッグスリーネット)ビッグコミックオリジナルビッグコミックスペリオール
ためし読み特選コラム・マンガ壁紙・ブログパーツ
最新刊情報連載作品の紹介次号予告新人コミックオーディション最新刊コミックアンケート&プレゼント西原理恵子の人生画力対決
味いちレシピ 味いちもんめの舞台裏実写版ラーメン鑑定団こども奥さんスペリオールHISTORY
【新・味いちもんめ】の舞台裏
第51回 今日も食べては書いてます! …Vol.48 憧れちゃう世界
子供だから憧れる場所と、大人だから憧れる場所があります。花街という場所は、後者の代表と言えるかもしれません。浪漫と幻想の作家・泉鏡花に愛されたという神楽坂の名店「うを徳」を訪れた福田氏、そこで出あったのは……
文/福田幸江(『味いちもんめ〜独立編』シナリオ執筆者)
(1)白子の茶わん蒸し。

もう一度食べたい味。できるならおかわりしたかった…。

(2)カキの真薯。

カキ好きの自分にはたまらない一品。お出汁がこれまた美味。

(3)お造り(鮪、平目、ミル貝、芽甘草、岩茸、他…)。

初代が魚屋さんだけあって平目の身の締まり具合、鮪の脂と食感等、最高でした。

(4)寒鰤の照り焼き。
脂はのってるし、甘辛いタレがなんとも自分好み◎。
(5)海老芋と豚三枚肉の煮物。
豚肉は軟らかく、臭みもまったくなし。けっこうボリュームがありましたが完食。
(6)金目鯛の炊き込みご飯
金目を炊き込んだご飯は初体験。臭みがあるかな〜と思いきや、金目独特のよい香り! おかわりしたかったけど、煮物でお腹が一杯で残念…。
(7)水菓子
でっかい苺でしたが一口でパクリ。お口の中すっきり〜。
(8)うを徳さんでのお食事会は倉田先生と♪
いつもニコニコ温かい目で見守ってくださるありがた〜い存在です。
 本誌・『味いち散歩。』で「うを徳」さんのことを書かせていただいてますが、足を踏み入れたことのない場所に行くというのは、物見高い私にとってドキドキするけれど楽しい経験。
 数十年に一度の神仏の御開帳とか門外不出の秘宝展示などと同じで、見〜ちゃった♪見〜ちゃった♪みたいな…(笑)
 もちろん芸妓さんを呼んで…なんてできませんでしたが、お店のご主人から貴重なお話も伺えましたし、お料理も美味しく収穫アリでした。

 そのお料理ですが、ある本によると「芸妓を呼んで美味しい料理を食べ接待するスタイルは日本独特の文化であり、接待の場である料理屋や料亭が日本の伝統的食文化を支えてきたと言っても過言ではない」そうで、「うを徳」さんのお料理は、その一文を裏付けるようなものばかり。昼のお食事でしたが、全品撮ってきましたのでご覧ください。(ピンボケなのはご容赦を…)

 私が花柳界に興味は持ったのは、恥ずかしながら若かりし頃見たテレビドラマ。
 料亭のお座敷で成金社長ににお酌する芸妓。社長が席を立ち次の間の襖を開ける。そこには布団が敷いてあり、あ〜れ〜ッ! みたいな。大人になっていろいろ本を読んでいくうちに、甚だしい大間違いだということに気づくことになるのですが…。

 神楽坂花街は幕末の1857年頃、現在の寺内公園付近にあった行元寺境内の貸地が発祥地とされていますが、それ以前の1788年頃、行元寺境内付近に居住する武士や寺僧相手の岡場所があり、数年で取り潰されたものの、それを花街の始まりという説もあるほど歴史があるんだそうです。
 岡場所といえば江戸時代、幕府公認の遊郭以外の私娼街。その跡地に花街ができた上、芸を売り物にする芸妓と体だけの娼妓も当時は同じ場所で営業していたので、後年間違うのも無理はありません。

 時代が移るにつれ遊女や娼妓は規制され、現代は歌舞や三味線などの芸だけを売り物にする芸妓だけの花街になっているわですが、この芸を楽しむにはお金だけじゃなく、日本舞踊や長唄、小唄などの邦楽に対する関心や教養も多少必要だそうです。
 もちろん古典以外にもおゲーム風の遊びもあるそうですが、芸妓さんが何を舞い、どんな内容の唄を歌っているか分かったほうがより楽しめますからね。な〜んて言っちゃってますが、自分はまったくそのテの教養はありません。歌舞伎も音声ガイドがないとムリです。でも、興味、関心はあるので、おいおい勉強していこうかと思っています。

 変なきっかけで興味を持った花柳界ですが、例えば芸者さんを呼んだ宴席の代金を“花代”(玉代、線香代)、一見さんが紹介者を介して料亭を訪れる1回目を“初会”、2回を“裏をかえす”、3回目が“馴染み”(これでやっと紹介者なしで料亭に出入りできる)と呼ぶ、花柳界ならではの符丁(?)、それらがどうしてそう呼ばれるのか、言葉の成り立ちや芸妓さんの髪型や着物、独特のしきたりなど、調べてみると実に面白いものばかり。
花柳界の物語が1本書けちゃうかも? と思うほど題材の宝庫なんです。ま、伊橋君の物語で精一杯なので私には無理というかムリっっ!! ですが。
 でも、この成果(?)は物語のエピソードとして少しずつ入れていきたいな〜と考えています。