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【新・味いちもんめ】の舞台裏
第53回 今日も食べては書いてます! …Vol.50 このコラムの舞台裏
というわけで今回の福田氏のコラムには、恥ずかしながら担当の私も登場しております。日ごろお世話になりっぱなしの福田氏に何かお礼を…と考えて訪れたのは、台東区池之端…
文/福田幸江(『味いちもんめ〜独立編』シナリオ執筆者)
軍鶏鍋
これが軍鶏鍋! 軍鶏もさることながら葱も相当いい葱使ってます。スープも澄んだ味でスッキリしています。ちなみに写真右上の手がマッチー。
3点セット
左からビール、お通し、染めおろし(大根おろしに醤油)。小さなお盆にのせて畳に置いてあるのは、炭火で器が熱くなるからと、お店の配慮なのだそう。。
軍鶏のスープ
これが具材を食べ終えた後にいただく絶品スープ。ガブガブ飲みたかったけれど、人情の味は、味わいながら少しいただくのが適量かな…と。
つくね
淡白だけれどしっかり軍鶏の味がするつくね。ふわふわとした口当たりが忘れられません。ずーっと食べ続けていたい味でした。ちなみに器を持つ手が編集担当のGさん。
入口
鳥榮の創業はなんと明治42年。その当時のままに現在も冷房がないそうで、炭火を囲むのでなり暑いとか。
みなさん
ご招待してくださった編集部の方々。軍鶏鍋がかなり美味しかったせいで、みなさんニコニコ上機嫌。
ホタルイカ
鳥榮さんではビールと燗酒をいただいたのですが、飲み足らなかったのか二次会に突入。上野らしい居酒屋さんでホタルイカつまみにビールをグイグイ…。
カツオ
次はカツオの刺身をつまみにお決まりのレモンサワー。マッチーはあまり飲めないとのことで、私が代わりにグイグイ…。
 このコラムの担当さんは私よりう〜んと若いイケメン男性。親しみを込めて勝手にマッチーと呼ばせていただいているのですが、なかなか個性的な方でして…。
 メールでコラム原稿のやり取りでは、面白い画像を添付してくれます。その画像とは、マッチーがいつもチェックしている、とある宗教施設の掲示版。そこには説教のタイトルが書かれており、毎回、感心してしまうほど秀逸なものばかり。
 ある日「ついに焼き肉屋を始めたようです」とマッチーからメールがあり、添付画像を開いたところ、

●炙って旨みを出しましょう

 と、説教タイトルが!! もう仕事のツラサが吹き飛ぶほど大爆笑してしまいました。他にもいい味出してる作品(?)を送っていただいているのですが、神様のバチが当たってしまいそうなので、この辺にしておきます。

 とまあ、個性的なマッチーとこんな感じでメールでは盛り上がっているのですが、実はお会いしたのは2回だけ。それが今月、3回目のチャンスが巡ってきました。マッチーからお食事会のお誘いがあったのです。編集部の方と共に総勢5人で食事に行った先は…、東京・池之端の軍鶏鍋屋「鳥榮」さんです。
 お誘いを受けた当初、「ガッツリ食って、ガンガン飲めるとこをお見せしま〜すっ!!」なんてメールをマッチーに送ってしまったのですが、ちょいと調べてみたら、時代・歴史小説家にして食のエッセイストとしても有名な池波正太郎氏が愛した凄いお店だということが判明!! ふ〜、変なメール送っちゃったな…。後悔先に立たずです。

 そして鳥榮さんでの食事会当日。
 ビルに囲まれた道を入っていくと、まるで江戸時代にタイムスリップしたかのような木造の一軒家が出現! ここが目的地の鳥榮さん。池波氏の作品「鬼平犯科帳」には五鉄という軍鶏鍋屋が登場するのですが、まさに五鉄のような佇まい。
 そして注目のお料理をご紹介。お料理は軍鶏鍋のコースのみです。
 まずは木製の火鉢に燃えた炭がくべられ、鉄鍋が置かれます。その鉄鍋にスープが注がれ、煮立ったところで軍鶏(胸肉、もも肉、レバー、砂肝などの内臓肉)、葱、焼き豆腐を加え、いい加減で熱が通った所で染めおろしと粉山椒(好みで)を振っていただきます。
 具材を食べ終えたら鉄鍋のスープを器にとって飲みます。
 次につくねを鉄鍋に加えて食べ、最後のご飯。温かいご飯に鍋のスープをかけ、好みで染めおろしをのせてサラサラっといただいてはい、ごちそうさま。
 いたってシンプルな料理なのですが、これが感動してしまうほど、本当に美味しかったのです!! うまく言えなくて申し訳ないのですが、滋味深く上品で丁寧な味。  その後、このお店のことが気になり、池波氏の書生を務めていたことのある文筆家、佐藤隆介氏がお書きになった「池波正太郎の食卓」を読んでみることに。
 池波氏に教えられ鳥榮さんを訪れた著者の佐藤氏は、たちまち鳥榮さんのとりこになったとあり、日本一の軍鶏鍋屋と断じていました。そして、今は亡き先代の言葉を紹介しています。「鳥うちの軍鶏鍋は人情の味」とおっしゃっていたと。
 それにしても昔の方は本当にいいことをおっしゃいます。マッチー、「人情の味」は物語のいいヒントになりそうですゼ! 鳥榮さんをきっかに、何かつかめそうな気が…!?
 できればまた誘ってください、と言いたいところですが、鳥榮さんはなかなか予約が取れないお店。今回も何人かで電話かけて取っていただいそう。なので、次は自力でなんとかしようと思っております。奇数月に次の奇数月と偶数月の予約を受け付けてくれるそうなので、5月に電話して、予約が取れたとしたら7月または8月。真夏になっちゃいますが、いいですかね…?