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【新・味いちもんめ】の舞台裏
第63回 今日も食べては書いてます! …Vol.60 縁をきっかけに
今回福田氏が訪れた信州・善光寺。落語『お血脈(けちみゃく)』にもあるように、昔から信心のためのお参りで有名で、参拝者は年間で700万人とか。それを聞いて「それじゃ、極楽は大混雑では?」と訝しがったあなた、浄土は遠いですぞ…
文/福田幸江(『味いちもんめ〜独立編』シナリオ執筆者)
長野のお蕎麦屋さんで食べた馬のモツ煮。ウマ〜。
お蕎麦屋さんの馬刺し。ウマ〜
戸隠蕎麦。戸隠蕎麦には大根おろしが付き物なんだとか。
信州善光寺の本堂。南無〜。
小布施の蔵カレー。辛〜。
「阿ら井」さんでいただいたデッカイ鯵のお造り。
「阿ら井」さんでいただいた白身のお造り。 (それにしても食べ物の写真ばっかり…。すみません)
 東京の最高気温が37度を記録した先日、父の生家、長野へと行ってきました。
 ちょっとは涼しいかな〜ってな期待は見事に外れ、親戚のおばさん達が「こんな暑いなんて珍しい…」と首を傾げるほどの暑さ! どうしちゃったんでしょうか、日本は。ちょっと憂鬱ではありましたが、せっかくの旅行だったので存分に楽しんでまいりました。一泊二日の小旅行だったんですけどね。

 今回は父の生家がある佐久市から長野市まで足を延ばし、牛ならぬ父に引かれて善光寺参りを計画。私は無信心のクセに神社仏閣巡りが大好き。お参りするだけで御利益があるならラッキーですからね、ヒヒヒ。
 てなワケで親戚に挨拶をすませると、一路長野市へ! ホテルに到着後、福田一家は夜の町へと繰り出しました。が、しかし! 巷はお盆休みらしく訪ねる店はみんなお休み。そして1時間半歩き回った末、やっと入れたお店がお蕎麦屋さん…。郷土料理をつまみに飲める居酒屋が希望の私としては、少々ガッカリ…。んが! 霊験あらたかな善光寺のお膝元、天は我らを見放さなかった!!
 長野名産の漬物やら馬刺しやら山菜料理やら、うれしい品揃え。さらには焼き鳥などの居酒屋系料理も充実しているではありませんか。もちろん地酒も豊富で蕎麦はお約束の戸隠蕎麦。いや〜食った、食った!! 飲んだ、飲んだ!! 長野グルメ満喫です。その上お会計は父のおごり。グフフ…善光寺参りする前からこんな恩恵があっちゃっていいのかしら。
 そして翌朝、創建約千四百年の名刹、善光寺へ。まず驚いたのは広大な敷地。一日かけても周りきれないと思われるほど広いのです。その敷地には国宝でもある法燈輝く本堂を始め、重要文化財の山門や経蔵、重要美術品の鐘楼、梵鐘など、見どころが満載!
 そして本堂へ…。度重なる火災によって何度も再建されてきたという本堂ですが、その荘厳さといったら俗物の私でも敬虔な気持ちになってしまったほど。積み重ねられた歴史や人びとの深い信仰心を感じずにはいられませんでした。
 で、肝心の御利益ですが、親戚の叔母から「お戒壇巡り」をするといいらしいと聞いたことを思い出し、実行することに。
 このお戒壇巡りとは…。
 内々陣の奥の入口から入って、瑠璃壇床下の真っ暗な回廊を巡って、中程に懸かる「極楽の錠前」に触れるというもの。
 金五百円也を支払っていざ中へ。回廊はこれぞ漆黒の闇といった世界。回廊の右側の壁を右手でたどりながら「極楽の錠前」を探します。よく説明を聞かなかった父は左側を歩いて行き止まり、一緒に行った弟の嫁は錠前に触れて「なんで? 鍵が開かなーい!」と鍵をゴンゴンと揺らす始末…。そんなこんなでバチ当たりな福田一家は、やっとのことで闇を抜けて本堂へ。そして改めて説明文を読むと、「錠前の真上におられる秘仏の御本尊様と結縁を果たし、往生の際にお迎えに来ていただけるという約束をいただく道場です」と。
 そうです、「御本尊と縁を結ぶことができ、さらに極楽浄土に行ける」という御利益があるのです。極楽浄土…。死んでみないことには分からないことではありますが、素行の悪い私でも極楽に行ける(?)のですから、なんだかホッとしたような…。やっぱり地獄行きはイヤですから。
 その後は参道のお店でお土産を買ったり、味噌入りのソフトクリームを食べたりとひと休み。そして次の目的地、栗で有名な小布施へ。小布施では街並みを愛でつつ「小布施蔵カレー・地もの屋 響(ゆら)」でランチタイム。明治12年に建てられた蔵を改装したこのお店は、雰囲気抜群。地野菜や信州黄金シャモを使ったカレーは美味しく、信州の地ビールも置いてあり、旅の食事にはピッタリのお店でした。
 今回始めて長野市へ行ったのですが、食べ物が美味かった〜!! 無信心な私ではありますが、食べ物の神様には守られているな〜と思える旅でした。

 信州善光寺で一光三尊阿弥陀如来様と結縁を結んじゃったのをきっかけに、いろいろ思うところがあり…。
 帰ってきてから数日後、仲よくしていただいている編集Aさん夫妻と共に、以前お世話になった神楽坂「阿ら井」さんへ行くことに。
 袖振り合うも多生の縁、躓く石も縁の端…。現世での出会った人は前世からの縁があるわけで、せっかく現世で出会ったのだから、その縁を大切にしたいな〜と。
 で、久しぶりに「阿ら井」さんへうかがうと、女将さんは玄関に本誌を数冊置き、私たちを迎えてくれました。いや〜ありがたいことです。さらに神楽坂花街のお話や幇間さんのお話を詳しく話してくださいました。
 そこで真剣に決意! せっかく花街という顔を持つ神楽坂で、詳しい女将さんと縁が結べたのですから、その辺りのお話を書いたり、芸者さんキャラを登させたいと! いつになるかは分かりませんが、現在、勉強中。そしてまた、「阿ら井」さんに行ってお話をうかがってみたいな〜と思っています。