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【新・味いちもんめ】の舞台裏
第89回 今日も食べては書いてます! …Vol.86 旅行せずとも名物が揃う。が…
本誌人気連載『味いちレシピ』のために、日本全国の郷土料理にチャレンジし続ける福田氏。しかし持ち前の探究心が行き過ぎて、時には郷土料理の迷宮に…。このコラムの最後に福田氏から切実な(?)お願いがあります。お心当たりあるかたは、一報を。
文/福田幸江(『味いちもんめ〜独立編』シナリオ執筆者)
小茄子とシイタケのお漬物は鎌倉土産。白いご飯にもピッタシ。
たまり漬けの詰め合わせは草津土産。お茶漬けの友に♪
千葉県名物の落花生。酒のアテによし、料理にしてよし!
担当Gさんからの大阪土産。四角い塩昆布はほうじ茶をかけてお茶漬けに。 細切りの塩昆布はちぎったキャベツにかけ、ゴマ油をたらしてサラダに!
 先月に続き、物もらい運(?)があるようで、今月もいろいろな方からお土産をいただきました。

 余談ですが、ワタクシ、唇の周りにいくつかシミ…いや、ホクロがございまして、占いによりますれば「食いしん坊」で「一生食べ物に困らない」のだそうです。
 そのありがた〜い運(?)のおかげか、いつも腹を空かせているかのような面構えのおかげか、東京にいながらにして地方の名産品を食べられるという、なんとも幸せ者なのであります。
 そしてこれまた私好みのお土産ばかりで、皆さんの心遣いが感じられます。写真を載せましたが、どれも酒のアテにピッタシなものばかり。ワタクシの年齢に見合っているというか、若干、お年寄りチックなラインナップではありますが、こういうモノが好きなのであります。
 そしてさらには本誌の「味レシピ」の参考にもなり、大変助かっています! 皆さん、ありがとう!

 名物といえば、先日、昭和45年発行の日本の郷土料理を紹介する本の中に「新潟県の郷土料理・権蔵鍋」なるものを発見しました。名前だけ聞いてもどんな料理か分かりませんよね? どんな料理かというと、お餅が入り、その他に鶏肉、ゴボウ、サトイモ、ダイコン、ニンジン、コンニャク、シイタケなどを入れたしょうゆ味の鍋ものだそうです。
 その昔、戦いで疲れた兵士が農家で御馳走になった鍋が美味しく、元気を取り戻すことができたので、その農家の主の名をとって「権蔵鍋」としたのだとか。
 由来の真偽はともかくとして、郷土料理にはこのテの伝承は数多くあるため、とくに気には止めていませんでした。しかし「名前だけはどんな料理か分からない」というのが面白いかな〜と思い、新潟県の郷土料理はコレに決めて、他の資料をあたることにしたのです。

 が! どこを調べても新潟県の郷土料理としては出てこないのです。ネットで数件ありましたが、どれも私と同じ本を参考に書いている? というほど、材料も料理名のいわれも似た内容で新しい発見はありません。
 料理用語辞典にかろうじてあった「権蔵鍋」は、佐賀県の郷土料理として書かれていました。その鍋はクジラの赤身を用いたしゃぶしゃぶ風で、料理名の由来は、その昔、唐津で石炭の船積みをする労働者を「権蔵」と呼び、その権蔵たちが好んで食べていたため、その名がついた…と。そして佐賀県の郷土料理を調べたのですが、クジラを使った権蔵鍋も詳細は不明。あ〜〜、権蔵鍋の壁にブチ当たってしまいました!!

 私の調べ方が甘いワケですが、とりあえず他に資料や文献がないので味レシピでご紹介することはありません。でもこういうのってなんだか気持ち悪いんですよね…。
 こうなったら意地でも調べてやる! 必要とあらば新潟でも佐賀でも行ってやろうじゃないの! 権蔵鍋の壁を乗り越えてやる!
 な〜んて思って調べ始めちゃうから、やらねばならない仕事が終わらないんですよね…。でも、やっぱり気持ちが悪いので、食事を兼ねて東京にある新潟の郷土料理店にでもみようと思っています。

 でも、旅行せずとも名物が味わえるが如く、家に居ながら料理の由来が分かる方法はないかと、虫がいいことを考えたりもします。誰か教えてくれないかなぁ〜。