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【新・味いちもんめ】の舞台裏
第90回 今日も食べては書いてます! …Vol.87 コミックス第7集が発売されました
なんだかアッという間に秋ですね。最近、時の流れが 早くて早くて。年を取って作業能率が落ちたようで、仕 事がなかなか進みません。時の流れのように、アッとい う間に仕事が終わる…なんて都合よくいけばいいのです が…(笑)。と、ムダ話はこの辺にして、コミックスの お話です。
文/福田幸江(『味いちもんめ〜独立編』シナリオ執筆者)
カウンター席の正面にある蓮の絵。蕾、開花、落花、結 実…と、蓮の一生が描かれています。
店内に飾られた愛嬌のある置物。「神楽坂 石かわ」の 石川氏が収集しているものなのだとか。
塗りのお盆はオーダーメイドで、京都の職人さんが1枚 1枚手作りしているものだそう。
撮影に使用したお椀。大正時代のものとは思えないほど 状態がいいものでした。模様は桔梗のようです
撮影後にいただいた「ハモと松茸のお椀」。すごく立派 な松茸でしかも国産。お値段を想像すると…怖ッ!!
 第7集のカバー写真のお料理は、物語の舞台でもある東京・神楽坂の日本料理店「蓮(れん)」の若き大将、石山さんに作っていただきました。
 お料理は発売日に合わせ、秋の出会いものということで、「天草産のハモと山口県産の松茸のお椀」です。器は大正時代の骨董だそう。
 撮影は8月の猛暑日。しかもお盆休み直前で、忙しい仕込みの合間をぬって行われました。暑く忙しい中でもニコニコ笑顔の石山さんは、30歳前半の若大将! 現在の伊橋くんと世代も立場もかなり似ています。これは物語のネタになるかもと直感し、お料理をしているにも関わらずインタビューを開始。私がしつこく根掘り葉掘り聞いているのに石山さんは終始ニコニコ笑顔でテキパキとお料理を用意してくださいました。カメラマンさんも慣れたもので、撮影はあーっという間に終了。(撮影中に伺ったお話しは物語のネタなるものばかりだったので、ここでは割愛(笑)させていだきます)
 その後「お味見を…」と4人分の「ハモと松茸のお椀」をごちそうしてくださいました。撮影用の料理は味が伝わるわけではないので、しばしば味をつけないことがありますが、石山さんはきちんと食べられるように作ってくださっていました。
 私にとって今期はハモも松茸も初物。もちろん、遠慮なく、ありがたくいただくことに。
 美味しい!! 美しく骨切りされたハモからは深い旨みが出ており、松茸からはいい香り。そしてその2つをバランスよくまとめる出汁はふくよかで優しいお味。お盆前で休みに入っている産地もあるのに、嬉しいやら申し訳ないやら…。
 味も香りも伝わらなくて残念ではありますが、石山さんの逸品が掲載されている第7集はすでに発売されていますので、機会がございましたらぜひ、手に取ってご覧ください!

 コミックスの宣伝はこのくらいにして、それでは「蓮」のご紹介を!
「蓮」は第3集のカバーでお世話になったミシュラン3つ星店、「神楽坂 石かわ」の姉妹店であり、2009年11月オープンというまだ新しいお店です。
 場所は「神楽坂 石かわ」にも近く、神楽坂のランドマーク・毘沙門天の斜め前、神楽坂通りと本多横丁の交差点の角に立つビルの4階にあります。
 座席はカウンター席が9席ほどと、奥に半個室が1室。カウンター席の正面には美しい蓮の絵が飾られ、上品な雰囲気を醸し出しています。清廉潔白という意味を持つ蓮は「神楽坂 石かわ」の店主である石川秀樹氏の大好きな花だそうで、店名の由来にもなっています。
 ちなみに仏教において蓮は泥中の蓮華といわれ、「今は泥のように混沌とした状態だとしても、いつかは美しく咲き、いずれ実を結ぶ」「俗世の欲にとらわれず、清らかに生きる」など、人生の教えにも用いられるとか。
 その名の通り店内は清潔で清々しく、ほのかにお香の香りが漂う落ち着いたオトナの空間、といった感じです。と、書いてしまうと「肩が凝るお店なのでは?」と思いがち。ですが「蓮」には日本料理店にありがちな敷居の高さというか、変な緊張感がありません。
 というのはカバー撮影前に1度だけですが、倉田先生と担当さんとお店に伺ったことがありまして…。
 初めて行くお店でしたので私はちょっと緊張していたのですが、その不安はどこへやら。お店の方は皆さんにこやかで、緊張するどころか外連味のないお料理と供応で、なんとも居心地がいいのです。
 料理店ではお店の方がお料理や飲み物の説明をすることがよくありますが、ごくたまに「○○産で××さんが作った△△で、稀少で価値があり、○○で××を使って△△仕立てにして、○○さん作の器で…」と、お料理が冷めちゃう…ってほど詳しく説明されることがあります。しかし「蓮」の方々の説明はは簡潔でさりげなく、お客さんの会話を遮ることがありません。お店の方は20代〜30代の若い方ばかりなのですが、じつに気持ちのいい心配りをされます。それは石山さんの人柄なんでしょうね。やはりお店の雰囲気もお料理も大将次第なのだ…と。思わず石山さんの姿に伊橋くんを重ね合わせてしまうほどでした。
 そうそう、その肝心のお料理はというと…。
 伺ったときは満席で、着席したのはカウンター席。こんなときにカメラを出すなんて無粋かな…と思い、撮影は控えました。なので簡単にご説明を。
 お料理はコース料理で12000円の1コースのみ。供されるお料理は「神楽坂 石かわ」と同様に国産の素材に拘り、先付からデザートまで12品あまりの少量多皿。そのどれも味が重なることなく、料理法も素材も様々な工夫がされています。お味は大将の石山さんのお人柄のように、どれも優しく上品で、旨みたっぷり。盛り付けも器に合わせていてお料理がよく映え、センスの良さが感じられました。
 ホッと和めるオトナの空間「蓮」は、美味しいものを少しずつ何種類も食べたい女性の方や、デートや少人数の接待にピッタリ。加えてシャンパンやワインから日本酒、焼酎まで、お酒も種類が豊富なのでお酒好きの方にもおすすめです!

<蓮>
住  所:〒162-0825 東京都新宿区神楽坂4-3-2 近江屋ビル 4F
電  話:03-6265-0177
営業時間:17:30〜24:00
定 休 日:日曜日・祝日