BIG3NET(ビッグスリーネット)BIG3NET(ビッグスリーネット)ビッグコミックオリジナルビッグコミックスペリオール
ためし読み特選コラム・マンガ壁紙・ブログパーツ
最新刊情報連載作品の紹介次号予告新人コミックオーディション最新刊コミックアンケート&プレゼント西原理恵子の人生画力対決
味いちレシピ 味いちもんめの舞台裏実写版ラーメン鑑定団こども奥さんスペリオールHISTORY
【新・味いちもんめ】の舞台裏
第113回 今日も食べては書いてます! …Vol.110 『再び「日本橋 ゆかり」へ』
大切な時、大切な人とこそ行きたい店というのがあります。そういうお店があるということ自体が、幸せなことですよね。伊橋君のお店『楽庵』も、そんなお店になることを祈って…。
文/福田幸江(『味いちもんめ〜独立編』シナリオ執筆者)
お通し
前菜
お椀
お造り
焼き物
煮物
留め物
お食事
 暑さも一段落した先日、単行本のカバーでお世話になった「日本橋 ゆかり」さんへ行ってきました。
 今回は以前、味いちの担当編集さんだったM井さんと一緒です。実は、他紙で活躍中のM井さんからのお声掛 けで、飲食物を扱った原作企画を進めています。シナリオはほぼ完成したのですが、これから会議に掛けるとい うことで、掲載にいたるかは分かりませんが…。
 そんなことから「いいお店があるんで、ぜひそこで打 ち合わせを!」とねだり倒しまして、「日本橋 ゆかり」さんへ行くことになったのです。
 そして料理長の野永氏へお礼のご挨拶も兼ねて、味いちの担当Gさんと、M井さんの企画を一緒にやっている ライターである我が姉も参加。計4名で「ゆかり会席」のコースを堪能しました。お料理はお通しからデザート まで全9品。内容をご紹介しますと…。

●お通し
生イクラの飯蒸し
蒸したもち米に生イクラ漬けの組み合わせ。
●前菜
自家製キスの一夜干し、胡桃豆腐(ウサギの器)、ズイキの胡麻和え(スダチの器)、薩摩芋の茶巾、枝豆十五夜をイメージした可愛らしい盛り付けです。
●お椀
松茸の土瓶蒸し
松茸とハモの出会いもの。香りの高い一品です。
●お造り
鯛、穴子の湯引き、戻り鰹、イカ、鯛と穴子は明石から取り寄せている野永氏自慢の逸品。今回は野永氏オリジナルの納豆を使ったピリっとしたダレが付いていました。鯛とイカをそのタレでいただくと、コクが倍増! つまの水前寺海苔は乾燥戻しではなく、珍しい生のものでした。
●焼き物
鮎、茄子滋賀県から直送される鮎はこの季節にしか味わえない子持ちです。
●煮物
鴨ロース
煮た後に桜のチップでスモークするという、ひと手間かけたもの。つけ合わせは東京産の小松菜、京都から届い た間引き菜のお浸し。こういう細かいところにも野永氏の拘りがあって、感心してしまいます。
●留め物
佐久鯉のみぞれ餡 賀茂茄子
衣の歯触りがよく、鯉もスッキリとした味わい。
●食事
ウニご飯
土鍋で炊かれたご飯はふっくらとして絶品。ウニは下北半島産で、保存料未使用の塩水物を使っているそう。もちろんお味噌汁と漬物が付いています。
●デザート
イチヂクのコンポートとアールグレイのグラニテ甘さ控えめでスッキリとした一品。
アールグレイの香りが高いので、甘いものが苦手な方でもこれなら食べられます。

 ざっとこんな感じですが、贅沢させていただきました。そして何よりだったのは野永氏からお話がうかがえたこ とです。野永氏はとても熱心な方で食材の産地によく出かけ、時には農作業を手伝ったり船に乗って漁の手伝い をしたり…。ちょっとでも興味が湧くと全国どこでも行ってしまうのです。例えばウニも北海道の礼文島など、 ウニの有名産地をいくつも周り、下北半島のウニに行きついたとか。これって、まさしく私が考える伊橋くんの 姿。とても勉強になりますし、ぜひ取り入れたいと思ってしまいます。さらに野永氏はジャンルを問わず食べ歩 きも精力的に(?)しているそうです。
 それでこういったお話を参考に、伊橋くんをもっと外に出そうかな…と。手始めに先日書き上げた109話、110 話に、伊橋くんがイタリアンを食べに行く…というシーンをちょこっと入れてみました。ちょっと先ではありま すが、発売しましたらご一読ください。
 そんなこんなで、お料理もお酒も美味しく、お話も楽しくて大満足の一夜でした! でも、実はお料理と味い ち関連の会話ばかりでM井さんとの打ち合わせは僅か10分ほどで終了。
 う〜む…。M井さんの企画、これで大丈夫なのだろうか!? 何も言われなかったから、ま、いいか(笑)。