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Vol.2  きりたんぽ鍋(秋田)
独立編≠フシナリオ執筆者、福田幸江氏が、自ら包丁を持ち、全国各地の郷土料理を作りながら紹介していく新企画。第2回目は、作画の倉田よしみ氏の故郷、秋田県の「きりたんぽ鍋」です。秋田名物数あれど、最もメジャーといえる料理。読んで、ぜひアナタも作ってみてください!

ご飯を潰すときは、結構な力が必要。ここで男性の出番! すり鉢を支え持ってもらい、餅をつくようにご飯をついてください。また、棒にご飯をつけるのは粘土遊びさながら。子供も喜ぶので、ぜひ家族で「たんぽ」作りに挑戦してみてください。

今やその認知度は全国区!
北国・秋田の名物鍋!!
 今回は倉田よしみ先生の故郷である、秋田県の郷土料理「きりたんぽ鍋」をご紹介します。
 この鍋に欠かせないのが、潰したご飯を棒状にして焼いた「たんぽ」です。この「たんぽ」を切って鍋に入れたことから「きりたんぽ鍋」と呼ぶようになったとか。「たんぽ」という名称の由来はというと、その昔、南部藩の殿様が鹿角(かづの)の山中で行きついたマタギ(「山子」という説もあり。「山子」は山で木を伐採する人のこと)小屋で、串にご飯をつけて焼いたものを馳走になり、その形がたんぽ槍=i稽古用の槍)に似ていたことから「これからは『たんぽ』と言うがよい」と言った…という伝承が基になっているそう。ある郷土資料家は、南部藩の殿様≠ヘ、藩境警護の御境奉行であると推察。この役職は廻山が義務付けられており、山小屋に行きあたっても不思議なく、供に“槍持ち”もいたことが、その根拠のようです。
 また、江戸時代後期の旅行家・菅江真澄が記した『菅江真澄遊覧記』の「奥のてぶり(寛政6年)」と「雪のもろ滝(寛政8年)」の中に「たんぽ焼き」の記述があるそう。「たんぽ」は、江戸時代から食べられていたほど、古い歴史を持つ郷土料理なのです。時を経て、「たんぽ」は汁の具となり「きりたんぽ鍋」に。そして昭和9年、それまで鹿角の家庭料理だった「きりたんぽ」がラジオで紹介され、後に比内地鶏の産地・大館の企業が「きりたんぽ鍋」を商品化したことで、全国的に有名になったんだそうです。

[レシピ〜recipe〜] きりたんぽ鍋(4人分)

(材料)
【たんぽ約5〜6本分】
●炊きたてのご飯2合(たんぽ約6本分)
※調理用具はすり鉢、すりこぎ、割り箸(6膳)。
本来「たんぽ」は専用の秋田杉の串にご飯をつけて作るが、手に入りにくいので、割り箸で代用。
【他の具材】
●ゴボウ…1本
●舞茸…1パック
●長ネギ…2本
●セリ…1束
●白滝(糸コンニャク)…400g程度
●鶏もも肉…2枚
●鶏ガラスープ…10カップ
●しょうゆ…大さじ8
●みりん…大さじ3
●酒…大さじ3
※鶏ガラスープは鶏ガラで出汁を取ると美味しいが、市販の液体、または粉末スープを使用してもよい。
   
(作り方)
①…炊きたてのご飯をすり鉢に入れ、すりこぎでご飯の粒が半分程度残るように潰しながらこねる。
②…ご飯を6等分して軽く丸め、割り箸を押し当てて手で伸ばしながら付けていく。
③…水で湿らせたまな板に@を置き、転がして形を整える。
④…ガス台のグリル、またはオーブントースターで両面をきつね色に焼く。焼けたら割り箸を回しながら抜いて、冷めたら食べやすい大きさに切る。
【きりたんぽ鍋】
⑤…ゴボウはささがきにして水に浸しアクを抜き、ザルに上げ水気を切る。鶏肉は一口大に切る。白滝は下茹でしてアクを抜き、ザルに上げて水気を切る。長ネギは5cm程度の斜め切り、舞茸は食べやすい大きさに切る。セリは根のドロを水洗いで落としてから、5cm程度の長さに切る。
⑥…鍋に鶏ガラスープと醤油、日本酒、みりんを加え強火で煮立たてる。
⑦…⑥にゴボウ、鶏肉、を入れてひと煮立ちさせ、アクを丁寧にすくいとる。
⑧…白滝、長ネギ、舞茸を加え、再び煮立ってきたら、「たんぽ」、セリを加えて出来上がり。
最近はスーパーで「たんぽ」が売られているので手軽に「きりたんぽ鍋」が楽しめますが、手作りすると味もまた格別。
コツはご飯を少し固めに炊き、手を水でぬらしてからこねること。また、焼くときは網にくっつきやすいので、「たんぽ」がベタつかなくなるまで表面を乾かすか、網に少量のサラダ油を塗る。切るのは、たんぽが冷めてから。包丁で斜め切りにすると格好はいいのですが、煮崩れしやすいので3cm幅くらいに切るか、手でちぎるとベター。