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↑熊本名物の高菜油いためとインスタントの熊本ラーメン。いずれも都内のスーパーで購入。今や東京でも手軽に熊本名物が楽しめる!? |
かつて細川家門外不出だった、由緒ある料理
自分の好みで申し訳ありませんが、今回は大好物の熊本県の郷土料理『辛子蓮根』です。
十数年前、初めて食べた『辛子蓮根』。パンチの効いたその味は、一瞬で私を虜にしてしまったほど。その『辛子蓮根』の歴史はかなり古く、江戸時代の寛永9年にまで遡ります。当時の肥後熊本藩主・細川忠利は病弱で、それを憂えた玄宅和尚が滋養強壮にと考案した料理と言われています。
熊本県のシンボル、阿蘇山の火山灰土が流れる白川流域は昔から上質の蓮根が採れ、その蓮根には増血作用や精力回復の効用があるとされていました。その蓮根を茹で、穴に辛子、おから、クチナシの実などを混ぜた味噌を射込み、小麦粉にウコン粉、ソラ豆粉、ダイズ粉、卵黄などを混ぜた衣で揚げます。当時は細川家門外不出の料理として伝えられていましたが、明治維新以降、その製法は民間にも広まり、熊本県の名物になったそうです。
辛子蓮根に添えたお料理は、熊本名物『高菜めし』です。阿蘇地方で栽培される高菜は「阿蘇高菜」と呼ばれ、茎が細くて歯ごたえがあり、風味が良いのが特徴とされています。この阿蘇高菜を使った『高菜めし』は、豊肥本線、市ノ川駅前のドライブイン「あそ路」が元祖といわれ、飽きのこない素朴な味わいから、県下に広がっていったそうです。作り方はいたって簡単ですので、ぜひ試してみてください。